ヘルスケアコラム

日々の充実感が感じられなくなる大変多くの人がかかる病気
気分の落ち込み、意欲の低下……仕事や家事にも大きな支障が
うつ病というのは、気分が落ち込む、物事に興味や楽しみが感じられなくなる、やる気がなくなるなどといったうつ症状を中心として、本人が非常につらい気持ちを持ち、日々の暮らしに支障が出てくる病気です。
ストレスの多い現代社会で、大変多くの人がうつ病にかかっています。厚生労働省の患者調査などによれば、うつ病などの「気分障害」があると診断された患者さんの数は、1990年代前半に20万人を超え、1999年に44万人、2005年には92万人と増加しています。
うつ病は、病状が進むと強い精神的苦痛を伴い、仕事、家事、勉強などに大きな差し障りが出ますし、自殺のおそれが生じることもあります。なるべく早く、精神科医や心療内科医など専門家による適切な治療を受けることが大切です。
ストレスの多い現代社会で、大変多くの人がうつ病にかかっています。厚生労働省の患者調査などによれば、うつ病などの「気分障害」があると診断された患者さんの数は、1990年代前半に20万人を超え、1999年に44万人、2005年には92万人と増加しています。
うつ病は、病状が進むと強い精神的苦痛を伴い、仕事、家事、勉強などに大きな差し障りが出ますし、自殺のおそれが生じることもあります。なるべく早く、精神科医や心療内科医など専門家による適切な治療を受けることが大切です。
つらい気持ちが2週間以上続いたら医療機関に相談を
うつ(depression)は、精神医学で「精神的なエネルギーの低下」を表す言葉です。人間はストレスが重なると、エネルギーの消費を抑えてその後の生活に備えようとすることがあります。
そうした気分の浮き沈み自体は人間の防衛本能の一種であり、誰にでも起きることです。一時的に気分が沈んでも、数日程度でまた上向いてくるようであれば、さほど心配することではありません。
しかし、気分の落ち込みや意欲の低下などが2週間以上続いたり、日を追ってつらい気持ちが強まってくるようなときには、ひとりで抱え込んでしまわないことが大切です。うつ病の可能性がありますので、医療機関などに相談するようにしてください。
そうした気分の浮き沈み自体は人間の防衛本能の一種であり、誰にでも起きることです。一時的に気分が沈んでも、数日程度でまた上向いてくるようであれば、さほど心配することではありません。
しかし、気分の落ち込みや意欲の低下などが2週間以上続いたり、日を追ってつらい気持ちが強まってくるようなときには、ひとりで抱え込んでしまわないことが大切です。うつ病の可能性がありますので、医療機関などに相談するようにしてください。
大切な人との別れや、大きな生活環境の変化がきっかけに
うつ病は多くの場合、何らかのストレスに関連して発症します。たとえば家族の死、離婚、失恋など、大切な人との別れに際しては誰でも非常に落ち込んだ気分になりますが、それが発症のきっかけになることがあります(図1)。
また、進学や就職、昇進、転職や離職、引っ越し、出産など、生活環境の大きな変化がストレスになることもあります。周りからは良いことのように見えても、本人は新しい環境に挑戦する気持ちや責任感などから、精神的なプレッシャーを感じていることがあります。ただし、どんな状況をストレスと感じるかは、人によって異なります。
このほか、病気やケガなどの体調変化がうつ病のきっかけになることもあります。また、きっかけがなくてもうつ病が起こることもあります。特に再発の場合には、きっかけなしに発症する場合があります。
また、進学や就職、昇進、転職や離職、引っ越し、出産など、生活環境の大きな変化がストレスになることもあります。周りからは良いことのように見えても、本人は新しい環境に挑戦する気持ちや責任感などから、精神的なプレッシャーを感じていることがあります。ただし、どんな状況をストレスと感じるかは、人によって異なります。
このほか、病気やケガなどの体調変化がうつ病のきっかけになることもあります。また、きっかけがなくてもうつ病が起こることもあります。特に再発の場合には、きっかけなしに発症する場合があります。

【引用・参考文献】
総監修:渡邊 昌、和田 攻 100歳まで元気人生!「病気予防」百科 日本医療企画
総監修:渡邊 昌、和田 攻 100歳まで元気人生!「病気予防」百科 日本医療企画