ヘルスケアコラム

継続こそ力なり! 家庭や職場で毎日時間を決めて実践しよう
加齢によって大きく減る腹部と大腿前部の筋サイズ
からだのあらゆる動きをつくりだしているのは、筋肉の働きです。人のからだには、全身で大小約400個の筋肉があり、体重の約40%を占めると言われます。しかし、その1つひとつがどのように加齢していくのかは、十分にわかっていません。
図1は、20代と60代の男女の筋サイズの加齢による減少率を比較したものです。この図によると、加齢によって腹部と大腿(だいたい)前部の筋サイズが大きく減るようです。腹部や大腿前部の筋肉はいずれも、姿勢を保持するために重要な筋肉です。大腿前部の筋力が弱いと階段を上るのにも一苦労しますし、腹部の筋力が弱いと腰痛を起こしやすくなると言われます。そこで、これらの部位のトレーニングが若々しいからだを保つためのポイントになってきます。図中に女性の「上腕前」「上腕後」「背部」「大腿後」の比較データがありませんが、これは女性の場合、この部位における筋サイズの減少率は大きくないことを示しています。
図2では、若い人と高齢者の太ももの断面図を比較しています。まわりの白い部分は皮下脂肪で、その内側の灰色の部分が筋肉、中央の黒と白の円が大腿骨です。高齢者の太ももは若い人よりもサイズが小さく、よく見ると筋肉の間に脂肪が入り込んでいるのがわかります。
図1は、20代と60代の男女の筋サイズの加齢による減少率を比較したものです。この図によると、加齢によって腹部と大腿(だいたい)前部の筋サイズが大きく減るようです。腹部や大腿前部の筋肉はいずれも、姿勢を保持するために重要な筋肉です。大腿前部の筋力が弱いと階段を上るのにも一苦労しますし、腹部の筋力が弱いと腰痛を起こしやすくなると言われます。そこで、これらの部位のトレーニングが若々しいからだを保つためのポイントになってきます。図中に女性の「上腕前」「上腕後」「背部」「大腿後」の比較データがありませんが、これは女性の場合、この部位における筋サイズの減少率は大きくないことを示しています。
図2では、若い人と高齢者の太ももの断面図を比較しています。まわりの白い部分は皮下脂肪で、その内側の灰色の部分が筋肉、中央の黒と白の円が大腿骨です。高齢者の太ももは若い人よりもサイズが小さく、よく見ると筋肉の間に脂肪が入り込んでいるのがわかります。
筋力を高めて骨を強化ストレッチでは関節可動域の向上
筋力トレーニング(筋トレ)には、筋サイズを大きくして筋力を保つ効果があります。骨粗しょう症は活動的な生活を脅かす深刻な問題ですが、筋力を高めることで骨を強くすることもできます。骨粗しょう症でもっとも怖いのは、太ももの付け根と腰椎の(ようつい)骨折です。大腿部と腹部の筋肉を若々しく保つことは、その予防になります。
また、ストレッチは関節の可動域を高め、けがを予防するのに役立つと言われています。
また、ストレッチは関節の可動域を高め、けがを予防するのに役立つと言われています。
自分の体重を利用した筋トレは無理せず続けるのに最適
職場や家庭では、自分の体重を利用する筋トレが、けがの心配も少なく、どこでもできて簡単です。回数は運動のタイプや疲れ具合にもよりますが、15回くらいから始め、30回くらいを目標にするとよいでしょう。ゆっくりしたペースで行い、無理に首を引っ張ったり、反動をつけたりしないようにしましょう。呼吸は止めないで自然に行います。息を止めてトレーニングを行うと内臓の圧力が高まり、血圧を上げてしまいます。
いずれも継続こそ力なりです。毎日時間を決めて習慣的に行うことが大切です。
いずれも継続こそ力なりです。毎日時間を決めて習慣的に行うことが大切です。

【引用・参考文献】
総監修:渡邊 昌、和田 攻 100歳まで元気人生!「病気予防」百科 日本医療企画
総監修:渡邊 昌、和田 攻 100歳まで元気人生!「病気予防」百科 日本医療企画