ヘルスケアコラム
主食+主菜+副菜(1~2品)が基本1食500~600kcalの摂取が目安

肥満防止のために適正エネルギー摂取量を知る

老化予防にとって、肥満はもっとも気をつけなければならない要素の一つです。カロリーのとりすぎは肥満のもとです。
カロリーをとりすぎないようにするためには、わたしたち自身の適正摂取量を知る必要があります。2005年に改訂された日本人の望ましい栄養摂取量(「日本人の食事摂取基準」)をもとに、自らの適正エネルギー摂取量を把握しましょう。

毎日3食、バランスよく栄養を摂取しよう

食事は毎日、朝、昼、晩と3食とることが大切です。バランスよく栄養がとれるように、毎食の食事内容について考えてみましょう。
毎食の構成には、主食(ご飯、パン、麺類など)、主菜(魚・肉類、卵、大豆製品など)、副菜(野菜・イモ類)がそろっていますか?  たんぱく質が不足すると免疫能が低下しますので、たんぱく質は1日60gは保持するようにしたいものです。
毎食、主菜として魚・肉類、卵、大豆製品などのいずれかが入っているようにしましょう。ただし、量は食品の重量として約50~70gが目安です。
副菜は1~2品、毎食そろえるようにすることが大切です。果物はりんごやバナナなどは1日1個、みかんなどは2個くらいを目安に食べましょう。牛乳類は1日200mL(コップ1杯)以上摂取しましょう。

アンチエイジングを考えてベストの食材を選ぶ

野菜類には食物繊維、ビタミンをはじめ、抗酸化物質であるさまざまなポリフェノール類が含まれています。いろいろな種類を彩りよく組み合わせて1日350g(両手で山盛り1杯、片手盛りで3杯)をとりましょう。緑黄色野菜(ほうれん草や小松菜など色の濃い野菜)は1回120gを目安にとりましょう。
主食もできるだけ未精製の穀類、たとえばご飯なら玄米や胚芽米など、パンでは全粒粉のパン、麺類では地粉や全粒粉を使った麺類やパスタなどを選ぶとよいでしょう。
魚類は、特に青背魚(イワシ、サバ、アジなど)やカツオ、マグロなどの赤身を積極的に食べると、エイコサペンタエン酸(EPA)やドコサヘキサエン酸(DHA)※を多く摂取できます。刺し身などの生食が有効ですが(煮魚、焼き魚でも大丈夫です)、その際に野菜も合わせてしっかりとることが大切です。

※EPA・DHA:魚類に多く含まれる多価不飽和脂肪酸(n-3系不飽和脂肪酸)で、動脈硬化や血栓症の予防効果が考えられている。
【引用・参考文献】
 総監修:渡邊 昌、和田 攻 100歳まで元気人生!「病気予防」百科 日本医療企画