ヘルスケアコラム
和食は塩分、洋食はエネルギー、中華は油のコントロールがカギ

たとえばスープを選ぶなら、ポタージュ系よりコンソメを

外食のときには思いっきり好きなものを食べたいもの。でも、それゆえについつい食べすぎてしまいがちです。食べすぎに注意し、メニューを選ぶ際には必ず野菜のディッシュを注文しましょう。以下に、和洋中それぞれの料理における注意点を挙げておきます。

(1)和食料理─塩分のとりすぎに注意する
和食の定食系では、揚げ物(天ぷら)より煮魚や刺し身系の定食を選ぶとエネルギーが抑えられます。また、お碗に盛られてくるご飯は200g前後ですので、ご飯は残すことを前提にしましょう。
和食の難点は、塩分の摂取が多くなりやすいことです。しょうゆなどは直接かけないで、小皿に入れてつけて食べる工夫をしましょう。また、そば系の定食ではご飯もの+麺類がありますが、主食のとりすぎにつながりますので、片方を全部残すか、それぞれを半分くらいずつ残すつもりで食べましょう。

(2)洋食コース料理─エネルギーや脂肪の過剰摂取に注意する
●スープ:コンソメスープや野菜スープのほうが、ポタージュ系のスープに比べカロリーが少なくてすみます。
●サラダ:グリーンサラダはドレッシングを別添えにして、少しかけて野菜のおいしさを楽しみましょう。ポテトサラダのようにマヨネーズを使用したものはエネルギーが高くなります。
●メイン:肉料理は主にステーキなどになりますが、肉の部位によってエネルギーが異なることに注意します。サーロインよりもロースのほうが低エネルギーですし、調理法も鉄板ではなく網焼きにしてもらうとなおよいでしょう。
●ご飯かパン:ご飯は普通1皿150~200gくらいで少し多めですので、半分くらいを食べ残すつもりでいましょう。パンはご飯に比べ1個のサイズは小さいですが、2個、3個とお替わりをしたり、バターをつけると、高エネルギーになるので要注意です。
●デザート:できればケーキやアイスクリームよりシャーベットか果物にしましょう。

(3)中華料理─料理の品数を頼みすぎないように注意する
みんなで何品かを注文し、少しずつ取り分けていろいろ味わえるのが中華料理の楽しさです。しかし、どれくらい食べたのかがわかりづらいという難点もあります。人数分で取り分けた際の量より少なめにセーブするとエネルギーを抑えられます。
中華料理は油による調理法が中心になりますが、蒸し料理などもあり、料理のバラエティを整えると、油からのエネルギーを減らせます。また、デザート類を控えめにするのは洋食と同じです。
【引用・参考文献】
 総監修:渡邊 昌、和田 攻 100歳まで元気人生!「病気予防」百科 日本医療企画