ヘルスケアコラム

牛乳や大豆製品、緑黄色野菜から寝たきり防止のカルシウム摂取
加齢に伴う機能低下を補う食事の“質と量”の見直し
高齢者では、加齢によるさまざまな機能低下が起こってきます。代謝が低下し身体活動が減少してくることにより、若いときと同じような食事をしていると肥満につながります。その一方で、からだの消化・吸収能力が低下し栄養不足が引き起こされ、免疫機能の低下や神経症状が現れてきます。高齢者の食事では、若いとき以上に質と量の両面における注意が必要になります。
また、唾液の分泌も低下してきますので、よく噛(か)んで唾液を出して、胃や腸への負担を少なくすることが大切です。咀嚼(そしゃく)力(噛む力)が低下してきた場合には、調理を工夫して、食べやすい大きさや軟らかさにしましょう。
また、唾液の分泌も低下してきますので、よく噛(か)んで唾液を出して、胃や腸への負担を少なくすることが大切です。咀嚼(そしゃく)力(噛む力)が低下してきた場合には、調理を工夫して、食べやすい大きさや軟らかさにしましょう。
たんぱく質源として脂肪の少ない肉や魚をとろう
エネルギーをとりすぎないようにすることが重要ですが、たんぱく質は高齢者もしっかりと摂取しなければいけないので、主菜の選択には注意する必要があります。
肉では脂肪の少ない、そして軟らかいヒレ肉や胸肉などを選んだり、魚類を積極的に摂取しましょう。特に魚に含まれているDHAやEPAには動脈硬化性血管障害の抑制効果が認められています。
日本人はカルシウムの摂取量が低く、1日600mgが目標とされていますが、どの年代においてもカルシウムが不足しています。特に女性では、閉経後にホルモン分泌の低下が起こり骨粗しょう症が心配されており、転倒などによる骨折が寝たきりの原因の一つになっています。高齢者には十分なカルシウム摂取が必要です。
大豆製品はカルシウム源やたんぱく質源としても、またイソフラボン源としても有効です。乳製品や緑黄色野菜もカルシウム源ですので、1日に少なくとも牛乳は1本、ほうれん草や小松菜などの緑黄色野菜は120gとりましょう。
肉では脂肪の少ない、そして軟らかいヒレ肉や胸肉などを選んだり、魚類を積極的に摂取しましょう。特に魚に含まれているDHAやEPAには動脈硬化性血管障害の抑制効果が認められています。
日本人はカルシウムの摂取量が低く、1日600mgが目標とされていますが、どの年代においてもカルシウムが不足しています。特に女性では、閉経後にホルモン分泌の低下が起こり骨粗しょう症が心配されており、転倒などによる骨折が寝たきりの原因の一つになっています。高齢者には十分なカルシウム摂取が必要です。
大豆製品はカルシウム源やたんぱく質源としても、またイソフラボン源としても有効です。乳製品や緑黄色野菜もカルシウム源ですので、1日に少なくとも牛乳は1本、ほうれん草や小松菜などの緑黄色野菜は120gとりましょう。
大腸がん予防や免疫機能維持に乳製品や食物繊維を積極的に摂取
高齢者は便秘になりがちです。プロバイオティクス※としてのヨーグルトなどの乳製品や納豆などの発酵食品等、プレバイオティクス※としての難消化性オリゴ糖や食物繊維を含む野菜を積極的にとり、腸内フローラ(腸内に生息する細菌の集まり)を健全に保つと、便秘の予防や大腸がんの予防、免疫機能の維持に役立ちます。
※プロバイオティクス:腸内で増殖可能なビフィズス菌や乳酸菌を含む発酵食品で、腸内環境を改善する。
※プレバイオティクス:腸内フローラのうち有用な菌の増殖を促進する食品成分で、オリゴ糖や食物繊維などがある。
※プロバイオティクス:腸内で増殖可能なビフィズス菌や乳酸菌を含む発酵食品で、腸内環境を改善する。
※プレバイオティクス:腸内フローラのうち有用な菌の増殖を促進する食品成分で、オリゴ糖や食物繊維などがある。

【引用・参考文献】
総監修:渡邊 昌、和田 攻 100歳まで元気人生!「病気予防」百科 日本医療企画
総監修:渡邊 昌、和田 攻 100歳まで元気人生!「病気予防」百科 日本医療企画