ヘルスケアコラム
若々しい肌を保ったり加齢臭を抑えるのに効果的

日常生活で不足する栄養素を補うサプリメント

今や、コンビニやスーパーで手軽に手に入るようになり、日本人の85%が何らかの形で利用していると言われるサプリメント。日本語では医薬品ではなく、栄養補助食品、健康補助食品として分類されています。簡単に言うと、日常生活で不足しがちなビタミン、ミネラルなどの栄養素を補う錠剤やカプセル、ドリンク、粉末、顆粒(かりゅう)と考えればいいでしょう。
サプリメントのブームの先駆けはアメリカですが、日本でも一大市場を形成し、今後もさらに伸びると見られています。

手軽に入手できるからこそ自分に合ったものを適切にとる

サプリメントと医薬品はどう違うかというと、医薬品は薬事法で規定されているもので、服用方法や含まれている成分が定められています。それに対してサプリメントはあくまで食品になります。手軽に手に入るからこそ、自分に合ったものを選別して適量をとるように努めなければなりません。
サプリメントには単一の栄養素だけを含むもの、同時に摂取すると効果的な何種類かの栄養素を含むもの、そしてマルチタイプと言われる、通常の食事だけでは不足しがちなビタミンやミネラルがまんべんなく含まれるものなど、いろいろな種類があります。
また、サプリメントは天然のものと、化学合成されたものとに大きく分けられます。一般に「天然のもののほうが安全」という印象を受けがちですが、天然だからすべて無害とも限りません。含まれている成分、摂取量が自分に合うか否かのチェックをきちんとすることが大切です。

コエンザイムQ10やコラーゲン、ビタミンB群やCが代表例

アンチエイジング・サプリメントと、そうでないサプリメントの区別は特にありませんが、アンチエイジングを意識する方に効果的なサプリメントは多々あります。
たとえば、皮膚の健康(美容)にはコラーゲンが有効だということはよく知られていますし、加齢臭を抑えるには抗酸化作用のあるサプリメントが効果を現します。コエンザイムQ10などはその代表で、薬局でも手軽に購入できます。ビタミンB群、ビタミンCなど、よく耳にするサプリメントもアンチエイジングには効果的です。自らの目的をはっきりさせて選ぶとよいでしょう。
特に自分に最適なサプリメントを見つけたい方には、通常の健康診断や人間ドックでは調べないビタミンの濃度、活性酸素やホルモンのレベルなどを検査するドック(図2)もあります。診断結果をもとに、専門知識を持った医師などが具体的なアドバイスを与えてくれます。
【引用・参考文献】
 総監修:渡邊 昌、和田 攻 100歳まで元気人生!「病気予防」百科 日本医療企画