ヘルスケアコラム

叱責はダメ! 無理にやめさせようとせずに自然消失を待とう
育て方と関係のないチック9~10歳をピークに軽快
チックとは突如として起こり、素早い動きで、なめらかでなく、まばたき、鼻を動かす、肩をビクッとさせるといった動作を繰り返す運動のことです。この運動が発声の筋肉に起こると、短い声やせき払い、鼻鳴らしなどの症状となって現れます(図1)。
軽いチックはだいたい10人に1人か2人くらいが経験します。チックが強く出る子どもでも、経過を見ていると9~10歳あたりが症状の現れるピークで、その後は自然に軽くなっていきます。
チックは、神経の発達のアンバランスのようなもので起こります。叱られるとチックが増えることから、以前は母親の育て方の問題が指摘されていました。しかし、これは緊張するとトイレが近くなるようなもので、根本的な原因ではありません。
したがって、チックは叱っても良くなりません。むしろ叱った直後は悪くなりますから、叱らないようにしてください。
チックのために日常生活において困ることはあまりありませんが、口のチックで口のなかの粘膜を何度も噛み切ってしまうことがあります。日常生活に困るような場合は、薬剤の服用を考える必要がありますから、小児科で相談してください。
軽いチックはだいたい10人に1人か2人くらいが経験します。チックが強く出る子どもでも、経過を見ていると9~10歳あたりが症状の現れるピークで、その後は自然に軽くなっていきます。
チックは、神経の発達のアンバランスのようなもので起こります。叱られるとチックが増えることから、以前は母親の育て方の問題が指摘されていました。しかし、これは緊張するとトイレが近くなるようなもので、根本的な原因ではありません。
したがって、チックは叱っても良くなりません。むしろ叱った直後は悪くなりますから、叱らないようにしてください。
チックのために日常生活において困ることはあまりありませんが、口のチックで口のなかの粘膜を何度も噛み切ってしまうことがあります。日常生活に困るような場合は、薬剤の服用を考える必要がありますから、小児科で相談してください。
深刻な心理的背景があることが多い抜毛癖
抜毛癖は自分の髪の毛や眉毛を抜いてしまう癖を言います。髪の毛のある部分とない部分との境界が不明瞭であり、皮膚が赤くなっていることから、自然に抜ける円形脱毛症とは区別ができます。
深刻な心理的な背景があることが多く、緊張や不安を和らげるために抜くことが多いようです。そのため、抜毛をやめさせることよりも、心理的な背景を理解し、医療機関を受診させたほうがよいでしょう。
深刻な心理的な背景があることが多く、緊張や不安を和らげるために抜くことが多いようです。そのため、抜毛をやめさせることよりも、心理的な背景を理解し、医療機関を受診させたほうがよいでしょう。
指しゃぶりは次第にしなくなるので気にしすぎないように
指しゃぶりは正常な発達過程に見られますが、乳児期を過ぎてもまだ指しゃぶりをしていると、親は心配しがちです。特に、指しゃぶりは歯並びに悪い影響を与えることがわかってきたため、なんとかやめさせようとする母親が増えています。
しかし、指しゃぶりは無理にやめさせようとしても、過度の干渉は子どものストレスを増加させるため、増えることはあってもやめることはありません。本人がすべきでない行為であることを理解すれば次第にしなくなるので、焦らずに長い目で見守る姿勢が大切です。
しかし、指しゃぶりは無理にやめさせようとしても、過度の干渉は子どものストレスを増加させるため、増えることはあってもやめることはありません。本人がすべきでない行為であることを理解すれば次第にしなくなるので、焦らずに長い目で見守る姿勢が大切です。

【引用・参考文献】
総監修:渡邊 昌、和田 攻 100歳まで元気人生!「病気予防」百科 日本医療企画
総監修:渡邊 昌、和田 攻 100歳まで元気人生!「病気予防」百科 日本医療企画