ヘルスケアコラム
若年層は美容やストレス解消、中高年層は心身の安定に活用

幅広い層に飲まれているドリンク剤もサプリメントの一種

男性は女性に比べ、サプリメントに対する意識が低いかもしれません。しかし、近年の「男性も外見を気にして当然」という風潮から、若年層ではサプリメントを比較的日常的にとっている人が多いようです。ビタミンやミネラルが肌を美しく保ったり、外見を若々しく見せるという情報が浸透しているからでしょう。
また、若年層から高年齢層まで、男性に幅広く飲まれている「ドリンク剤」も実はサプリメントの一種と考えられます。これらには各種ビタミンが配合されているほか、タウリン、アルギニン、カフェインなど、一時的に元気になる成分が含まれています。ただ、こういうドリンク剤は、あくまで一時的な奮起を促すもので、たくさん飲んでも効果が増大するわけではなく、体力の低下の抜本的な解決にはなりません。なかにはアルコールが入っているものもあるので、成分表示をよく確認してから飲むようにしましょう。

サプリメントを利用する際には医師・医療機関のアドバイスを

若年男性で「肌を美しくしたい」「ダイエットをしたい」「ストレスを解消したい」ということを目的にするのであれば、女性のサプリメントのとり方とほぼ同じと考えていいでしょう。
女性の場合と同じで、良いメンター(医師、医療機関などの指導者)を持つことが大切です。

日常のさまざまな悩みをサプリメントで上手に改善

それに比べ中高年男性の場合は、悩みや解決事項もより複雑になります。中高年男性は会社におけるストレスも大きく、精力減退、前立腺・勃起障害などの症状が現れてきます。これらにはアルギニン、ロイシン、イソロイシンなどが効力を発揮します。
また、中高年男性になると日常的にもさまざまな悩みが出てきます。食欲減退、肥満、精神不安定、脱毛、痔になりやすい、歯茎から出血するなどがそれです。これらの悩みは、いきなり病院へ行かなくても、サプリメントをうまく活用すれば改善することもあります。また、男性ホルモン(テストステロン)の血中濃度によって“男の更年期”が診断されるようになってきました。
いずれにしても、働き盛りの男性は病気になってから焦るパターンが多く、今後はサプリメントとのうまいつき合いが求められます。
これらの点を踏まえ、疲れ(バイタリティーの低下)、メタボリックシンドロームの危険性(肥満傾向)、ストレスという3つのポイントを中心にチェックできるようチャートテスト(図1)およびその分類にふさわしいサプリメントを挙げました。ぜひお試しください。
図2 タイプ別のサプリメントマップ
「疲れ(バイタリティーの低下)」「メタボリックシンドロームの危険性(肥満傾向)」「ストレスの度合い」の3つのポイントから、男性を8つのタイプに分類しました。それぞれのタイプに必要なサプリメントを紹介します。
【引用・参考文献】
 総監修:渡邊 昌、和田 攻 100歳まで元気人生!「病気予防」百科 日本医療企画