ヘルスケアコラム

定期的な運動や食生活の改善、ダイエットが認知症の一番の予防
いまだ原因不明の認知症予防の一歩は肥満防止か
認知症は脳の神経細胞が急速に減り、正常な働きを失う病気です。65歳以上で発症することが多い病気ですが、原因不明のため、完璧な予防法はありません。それでも、「こういうライフスタイルを送れば、認知症になりにくい」という種類の研究データは報告されています。それをまとめたものが図1です。
まず、日常生活で一番簡単にできることは、「肥満しない」ということです。肥満している人は酸化ストレスも多く、最近の論文では「認知症になりやすい」というデータも出てきています。肥満していると血管に炎症が起こり、動脈硬化を促進すると言われているからです。肥満を防ぐためには、毎日定期的にウオーキングをするなどの運動が大切です。現在注目されている、内臓脂肪の蓄積を重視するメタボリックシンドロームは、そういう意味で認知症を促進する要素ともなります。
まず、日常生活で一番簡単にできることは、「肥満しない」ということです。肥満している人は酸化ストレスも多く、最近の論文では「認知症になりやすい」というデータも出てきています。肥満していると血管に炎症が起こり、動脈硬化を促進すると言われているからです。肥満を防ぐためには、毎日定期的にウオーキングをするなどの運動が大切です。現在注目されている、内臓脂肪の蓄積を重視するメタボリックシンドロームは、そういう意味で認知症を促進する要素ともなります。
動脈硬化を防ぐ葉酸、ビタミンC、Eを積極的に摂取
葉酸はホモシステインを下げる効果があります。ホモシステインは悪玉アミノ酸とも言われ、血中のホモシステイン濃度が上昇すると、動脈硬化、心筋梗塞など血管が閉塞するタイプの循環器系疾患が増加することが明らかになっています。ビタミンB2、B6、B12などが豊富な食品に葉酸は多く含まれます。そのため小松菜、ブロッコリー、鶏のレバー、焼きのり、抹茶などを積極的にとることが大切です。
また、ビタミンC、Eの摂取も認知症予防に役立つというデータが出てきています。ビタミンC、Eが不足すると、動脈硬化を促進するからです。血管の内側にたまったプラーク(血液や脂肪のかたまり)は時として破裂し、心筋梗塞や脳卒中を引き起こします。それを防ぐのが抗酸化ビタミンであるC、Eというわけです。Cは水溶性、Eは脂溶性であるため、どちらか片方ではなく、両方をまんべんなく摂取しましょう。
また、ビタミンC、Eの摂取も認知症予防に役立つというデータが出てきています。ビタミンC、Eが不足すると、動脈硬化を促進するからです。血管の内側にたまったプラーク(血液や脂肪のかたまり)は時として破裂し、心筋梗塞や脳卒中を引き起こします。それを防ぐのが抗酸化ビタミンであるC、Eというわけです。Cは水溶性、Eは脂溶性であるため、どちらか片方ではなく、両方をまんべんなく摂取しましょう。
コグ・ヘルスで認知症のチェック
最近では、認知症のチェックにコグ・ヘルス(CogHealth)という機械を用いる医師が増えてきました。コンピュータ上でトランプゲームを行います。コグ・ヘルスには5種類のトランプゲームがあり、それぞれのゲームで反応の正確さや速さを1,000分の1秒の高感度で測定します。測定時間は15分ほどで、約300項目のデータを収集します。このデータと、各人が持っている因子のデータを組み合わせて、認知症かどうかを判断するものです。

【引用・参考文献】
総監修:渡邊 昌、和田 攻 100歳まで元気人生!「病気予防」百科 日本医療企画
総監修:渡邊 昌、和田 攻 100歳まで元気人生!「病気予防」百科 日本医療企画