ヘルスケアコラム

24時間心臓の動きを記録し狭心症や不整脈の診断に役立てる
心電図の変化を見ることでめまいや失神の診断にも有用
前項の「運動負荷心電図」以外に、狭心症や不整脈などの心臓病を発見するための検査としてホルター心電図があります。ホルター心電図とは、アメリカの生物・物理学者ホルターにより開発されたホルター心電計により記録される長時間心電図です。
ホルター心電図では、通常24時間心電図を記録し続けることにより、安静時心電図だけではわからなかった狭心症の診断や発作の有無、不整脈の診断やその治療効果の判定、さらには自律神経機能の評価、ペースメーカー機能の評価などを行います。
たとえば、あるタイプの狭心症や不整脈は、夜間から明け方にかけてよく起こります。24時間継続的に記録するこの検査では、発作時の症状とそのときの心電図の変化を見ることができます。
めまい感、失神、もしくは動悸の発作が起こる場合にも有用です。人体のメカニズムとして心臓が約3秒止まると気を失いかけ、約5秒止まると失神すると言われており、そのようなケースにおいても心電図の変化を記録することで診断や評価が可能になります。
また、心臓病の人が、日常生活においてジョギングやゴルフ、テニスなどの運動をどの程度してよいかの判断にも、ホルター心電図による検査が用いられます。
ホルター心電図では、通常24時間心電図を記録し続けることにより、安静時心電図だけではわからなかった狭心症の診断や発作の有無、不整脈の診断やその治療効果の判定、さらには自律神経機能の評価、ペースメーカー機能の評価などを行います。
たとえば、あるタイプの狭心症や不整脈は、夜間から明け方にかけてよく起こります。24時間継続的に記録するこの検査では、発作時の症状とそのときの心電図の変化を見ることができます。
めまい感、失神、もしくは動悸の発作が起こる場合にも有用です。人体のメカニズムとして心臓が約3秒止まると気を失いかけ、約5秒止まると失神すると言われており、そのようなケースにおいても心電図の変化を記録することで診断や評価が可能になります。
また、心臓病の人が、日常生活においてジョギングやゴルフ、テニスなどの運動をどの程度してよいかの判断にも、ホルター心電図による検査が用いられます。
小型の心電図モニターを装着入院の必要はなし
検査にあたっては、心電図モニターの電極を胸のあたりに装着して24時間記録します。入院の必要はなく、器械の装着時とはずす時だけ病院に行きます。行動記録用紙に大まかな生活の行動を記録し、めまい、動悸や胸痛などの症状があったときには、器械のボタンを押して行動記録用紙にその内容を記載します。
一般的にお風呂には入れませんが、最近ではシャワーであれば可能な機器もあります。
大きさは通常、トランプの箱を一回り大きくした程度のものが用いられています。胸に5点の心電図モニターを絆創膏で固定します。
最近では超小型(マッチ箱大)、12誘導記録(12個の心電図を記録できる)タイプ(通常は2誘導)、そして心電図の記録をしながら同時に血圧測定ができるものなどがあります(図1、2)。
一般的にお風呂には入れませんが、最近ではシャワーであれば可能な機器もあります。
大きさは通常、トランプの箱を一回り大きくした程度のものが用いられています。胸に5点の心電図モニターを絆創膏で固定します。
最近では超小型(マッチ箱大)、12誘導記録(12個の心電図を記録できる)タイプ(通常は2誘導)、そして心電図の記録をしながら同時に血圧測定ができるものなどがあります(図1、2)。
コンピュータによる自動解析と行動記録用紙の照合で診断・評価
診断や評価についてはまず、コンピュータによる自動解析をしたうえで、行動記録用紙に書かれた内容と照らし合わせながら行います。この結果をもとに、治療を開始したり、さらに詳しい検査(心臓カテーテル検査、心臓電気生理学的検査)をすすめることがあります。

【引用・参考文献】
総監修:渡邊 昌、和田 攻 100歳まで元気人生!「病気予防」百科 日本医療企画
総監修:渡邊 昌、和田 攻 100歳まで元気人生!「病気予防」百科 日本医療企画