ヘルスケアコラム

人によって症状はいろいろ よく起こるのは消化器系の副作用
起こりやすい人?起こりにくい人?
副作用は誰にでも同じように起こるわけではなく、年齢、性別、体質や病気の状態などさまざまな要因によって起こりやすい人、起こりにくい人がいます。
特に注意する必要があるのは、次のような人です。(1)アレルギー体質のある人はくすりに敏感に反応することがあります。(2)高齢者は肝臓や腎臓の働きが弱っていることが多いので、くすりが思った以上にからだの中にとどまることがあります。(3)肝臓や腎臓に病気を持っている人はくすりの代謝や排泄がうまくいかず、くすりの作用が強く現れることがあります。(4)複数のくすりを飲んでいる人も肝臓や腎臓での代謝や排泄の機能が弱っていることがあり、くすり同士の相互作用で副作用が現れやすくなることもあります。
特に注意する必要があるのは、次のような人です。(1)アレルギー体質のある人はくすりに敏感に反応することがあります。(2)高齢者は肝臓や腎臓の働きが弱っていることが多いので、くすりが思った以上にからだの中にとどまることがあります。(3)肝臓や腎臓に病気を持っている人はくすりの代謝や排泄がうまくいかず、くすりの作用が強く現れることがあります。(4)複数のくすりを飲んでいる人も肝臓や腎臓での代謝や排泄の機能が弱っていることがあり、くすり同士の相互作用で副作用が現れやすくなることもあります。
大きく9種類に分類 どんな症状が現れるの?
くすりの副作用は起こる場所や症状などによって肝臓、腎臓、血液、過敏症状、呼吸器、消化器、循環器、精神神経系、代謝・電解質の9種類に分類されます。そのなかでよく起こる副作用として下痢、腹部の不快感、食欲不振、悪心・嘔吐などの消化器系の副作用があります。ほかに肝臓や腎臓の機能が一時的に低下してその機能を見る検査値が悪くなる副作用、発疹、発赤、かゆみなどの皮膚症状、白血球減少などの血液系への副作用、発熱、のどが痛む、せきが出るなどがあります。
よく起こる副作用は軽いものが大半ですが、場合によっては重い副作用の初期症状かもしれませんので、医師や薬剤師に相談してください。
よく起こる副作用は軽いものが大半ですが、場合によっては重い副作用の初期症状かもしれませんので、医師や薬剤師に相談してください。
肝機能障害や腎機能障害などの「重大な副作用」も
患者の体質や発現時の状態などによっては、死亡または日常生活に支障を来すような永続的な機能不全に陥る恐れのある「重大な副作用」が生じることがあります(表1)。しかし、頻度は少なく、めったに起こるものではありません。
たとえば、スティーブンス・ジョンソン症候群(皮膚粘膜眼症候群)はくすりの副作用で生じる皮膚症状のなかでもっとも重いものですが原因ははっきりわかっていません。初期症状は発熱、全身の皮膚に左右対称的に赤い斑点が現れ、重症化すると水泡、びらんが生じます。また、眼、口腔内、外陰部などの粘膜にも生じ、重症の場合には死亡することもあります。この副作用は多くの処方薬や市販のかぜ薬などでも生じることがありますが、発生頻度は、人口100万人に数人程度と極めて低いものです。くすりを飲む前に予見することは困難ですが、初期症状が生じたらすぐに服薬を中止して医師の診察を受けるようにしましょう。
たとえば、スティーブンス・ジョンソン症候群(皮膚粘膜眼症候群)はくすりの副作用で生じる皮膚症状のなかでもっとも重いものですが原因ははっきりわかっていません。初期症状は発熱、全身の皮膚に左右対称的に赤い斑点が現れ、重症化すると水泡、びらんが生じます。また、眼、口腔内、外陰部などの粘膜にも生じ、重症の場合には死亡することもあります。この副作用は多くの処方薬や市販のかぜ薬などでも生じることがありますが、発生頻度は、人口100万人に数人程度と極めて低いものです。くすりを飲む前に予見することは困難ですが、初期症状が生じたらすぐに服薬を中止して医師の診察を受けるようにしましょう。

【引用・参考文献】
総監修:渡邊 昌、和田 攻 100歳まで元気人生!「病気予防」百科 日本医療企画
総監修:渡邊 昌、和田 攻 100歳まで元気人生!「病気予防」百科 日本医療企画