ヘルスケアコラム
3歳児健診 子どもの一生を左右する発達・自立の度合いを確認
親の温かい支えがあれば生活習慣面での自立が進む
『三つ子の魂、百まで』ということわざがあります。これは「幼いときの性格は老年になっても変わらない」という意味で使われていますが、逆に言えば「3歳ごろまでに子どものこれからの能力、発達が決まるから心して育てましょう」ということにつながると言えます。したがって、3歳児健診は子どもの今後の発育・発達を見極める重要な健診となります。
3歳になると運動機能は発達し、階段を片足で一段ずつ上がったり、片足で数秒立ったり、ボールを蹴ったり、よく走り回ります。また細かな作業として積み木で高い塔をつくったり、衣服の着替えができるようになります。形のある具体的な絵も描くようにもなります。
さらに言語も発達し、人の言葉を盛んにまねはじめます。多くのことに興味を示し、「これ、なあに」「どうして」などとうるさいほどに尋ねます。遊び道具の人形や読んでもらった本の物語を誰かに話したりします。特に母親に依存していますが、行動範囲は広がります。この年ごろの子どもは親の温かい支えと信頼があると、生活習慣面での自立が順調に進みます。一方、信頼関係が培われないと自己防衛の感情が働き、子どもの心は混乱状態になってしまいます。
3歳になると運動機能は発達し、階段を片足で一段ずつ上がったり、片足で数秒立ったり、ボールを蹴ったり、よく走り回ります。また細かな作業として積み木で高い塔をつくったり、衣服の着替えができるようになります。形のある具体的な絵も描くようにもなります。
さらに言語も発達し、人の言葉を盛んにまねはじめます。多くのことに興味を示し、「これ、なあに」「どうして」などとうるさいほどに尋ねます。遊び道具の人形や読んでもらった本の物語を誰かに話したりします。特に母親に依存していますが、行動範囲は広がります。この年ごろの子どもは親の温かい支えと信頼があると、生活習慣面での自立が順調に進みます。一方、信頼関係が培われないと自己防衛の感情が働き、子どもの心は混乱状態になってしまいます。
夜更かし・朝食抜きは親の生活習慣の乱れが原因
3歳ごろはまた、生活習慣の確立にとって重要な時期でもあります。まず生活サイクルである睡眠、食事などの規則正しいパターンをつくり上げる必要があります。
最近は夜12時過ぎまで起きている乳幼児が数%いると言われ、両親の生活サイクルの影響を受けているようです。また、母親の食生活の影響で朝食をとらない子どもも増加していると言われます。排便・排尿の習慣の確立もこの時期です。このようなしつけは子どもの精神発達上でも重要ですが、家庭環境に配慮しながら、子ども一人ひとりの発育状況に応じて対応する必要があります。
最近は夜12時過ぎまで起きている乳幼児が数%いると言われ、両親の生活サイクルの影響を受けているようです。また、母親の食生活の影響で朝食をとらない子どもも増加していると言われます。排便・排尿の習慣の確立もこの時期です。このようなしつけは子どもの精神発達上でも重要ですが、家庭環境に配慮しながら、子ども一人ひとりの発育状況に応じて対応する必要があります。
「指しゃぶり」や「チック」など幼児の問題行動にどう対応する?
「食が細い」「意地悪」「指しゃぶり」「チック※」などは幼児がよく経験する問題行動ですが、その対策を図1に示しました。
3歳児健診は3歳児における発育・発達状況を確認するとともに、子どもの心身の異常を早期発見し予防するための重要な場でもあるのです。
※チック●反復性のある突発的な運動あるいは発声で、症状が18歳未満の場合、4週間以上継続するものをいう。運動性チック(まばたき、口をゆがめる、肩をぴくっとさせるなど)と発声チック(多くは咳払い)に分けられる。
3歳児健診は3歳児における発育・発達状況を確認するとともに、子どもの心身の異常を早期発見し予防するための重要な場でもあるのです。
※チック●反復性のある突発的な運動あるいは発声で、症状が18歳未満の場合、4週間以上継続するものをいう。運動性チック(まばたき、口をゆがめる、肩をぴくっとさせるなど)と発声チック(多くは咳払い)に分けられる。
【引用・参考文献】
総監修:渡邊 昌、和田 攻 100歳まで元気人生!「病気予防」百科 日本医療企画
総監修:渡邊 昌、和田 攻 100歳まで元気人生!「病気予防」百科 日本医療企画