健康に関するみんなのQ&A
内科
検診の要検査判定
相談者(50歳/女性)

2月に健康診断を受け、二ヶ所要検査になりました。胸部レントゲンで右側縦隔の腫瘤影疑い。(大動脈の石灰化影という診断もありましたが、これは経過観察です)この判定からどんな病気が考えられますか。肺癌の可能性もあるのでしょうか。 もう一ヶ所はマンモで右側微小円形/集簇性石灰化という判定です。これは乳がんの可能性が高いという事でしょうか。とても不安で混乱しています。なるべくわかりやすくご説明頂きたいです。よろしくお願いします。

2018/03/13 09:32
先生

あおばさん、おはようございます。 胸部レントゲンの結果は、腫瘤陰影ということから腫瘍は第一に考えるべき疾患です。上縦隔なら甲状腺腫、前縦隔なら胸腺腫と奇形腫、中縦隔ならリンパ腺腫、気管支嚢腫、心膜嚢腫が挙げられます。肺がんは肺門か肺野にできるので、縦隔腫瘤としては考えにくいと思います。またマンモグラフィーの結果は石灰化ということですから、これは心配要らない所見です。乳がんの可能性はありません。

2018/03/13 10:23
内科
相談者

肺癌の可能性は考えなくて大丈夫ですか。ですが腫瘤はやはりある確率が高いのでしょうか。

2018/03/13 11:08
先生

あおばさん、おはようございます。 縦隔腫瘍は前回回答しましたような種類の腫瘍になりますので、肺がんの可能性はほとんどないと思います。その代わり、腫瘤陰影は腫瘍の可能性があります。ただ、後半に記載した気管支嚢腫や心膜嚢腫は嚢胞であり、腫瘍ではありません。前者は先天的な疾患であり、後者は良性の嚢胞で、検診で偶然発見されることが多いとされています。

2018/03/13 11:20
内科
相談者

先生の仰る腫瘍はガンや悪性とは違うのですか。

2018/03/13 13:19
先生

あおばさん、こんにちは。 ガンは悪性腫瘍ですが、嚢腫は悪性ではありません。甲状腺腫や胸腺腫や奇形腫等は良性と悪性の両方の場合があります。とにかく胸部レントゲンで見つかった腫瘤陰影が一体何なのかを精査する必要があります。レントゲンではなかなか分かりにくいので、胸部CT検査もする必要があるでしょう。早めに精査を受けて下さい。

2018/03/13 13:29
内科
相談者

検診を受けた医療機器でCTの予約をしました。元々の持病で甲状腺機能低下症があります。これは関係ないでしょうか。

2018/03/13 13:34
先生

あおばさ、こんにちは。 もし胸部レントゲンに映った画像が甲状腺腫であったとすれば、甲状腺機能低下症は大いに関係があります。甲状腺腫から甲状腺機能低下症が生じるからです。元々もっと小さかったのが段々と大きくなって、画像に映ったのかもしれません。いずれにせよ、早期の検査でこの腫瘤が何かを特定できればいいと思います。

2018/03/13 14:53
内科
相談者

丁寧に教えて頂きありがとうございます。甲状腺機能低下症の発症はもう9年程前になります。シコリもあった様で針生検して良性という診断でした。それ以来チラージンを服用し、血液検査の数値も安定しています。もし甲状腺からの腫瘤である場合、9年前に良性だったものが悪性になる事はありますか。

2018/03/13 16:12
先生

あおばさん、こんにちは。 9年前の甲状腺腫が生検で良性であったなら、悪性になることはないと思います。ただ今回胸部レントゲンに映ってきたということは大きくなっていると考えられます。その点が少し懸念材料です。いつもかかっている病院で甲状腺腫が大きくなってきている可能性があることを一度聞いてみられてはいかがでしょうか。

2018/03/13 16:25
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