健康に関するみんなのQ&A
心療内科
思うように仕事復帰ができていない。
相談者(23歳/女性)

看護師2年目のものです。去年の10月半ばから、非回転性めまい、脳の圧迫感、動悸、胃痛、憂鬱などの症状が出だし、近所の心療内科に受診し、パニック障害、自律神経失調症との診断を受けました。症状自体は軽いタイプだとは言われましたが、家事もままならず、ましてや仕事を頑張れる状態になかったため2ヶ月休職させてもらいました。休職して1ヶ月間は症状と闘うので必死で、しんどくて自殺願望が出たりしていましたが、ほぼ症状はなくなっていき、残りの1ヶ月は心を休める期間に当てることができたと思います。このままなら仕事復帰もできる!と前向きに思い1月から復帰しました。しかし、仕事の前日や起床時は仕事に対して頑張ろうという前向きな考えがあるのに、通勤時間が近づくにつれて、何が嫌というわけでもなく、心の中は頑張ろうという気持ちがあるものの、憂鬱な思いが大きくなり、ベッドから出ることもできず、あっというまに通勤時間を越してしまい、休むことの罪悪感に苛まれます。休みの電話を入れた後も夕方までベッドにいたり、ベッドからでれても、夜まで何もする気になれません。人付き合いもとても減りました。けど、今は誰かと遊びたい!出かけたい!と思うことも少ないです。会うのが億劫になってドタキャンすることも増えました。そうかと思えば、サッと仕事に行ける日もあります。活動的に動く日もあります。 こうなる前は、仕事がしんどくても周りもそうだ!と思って粘って頑張っていたし、休むことの方が嫌だと思っていました。それが社会人として当たり前だと思って過ごしていました。人付き合いも、休みの日があれば誰かと遊んだり、一人で出かけたりと活動的でした。 以前との差に、自分自身悲しく、不思議です。仕事にいけていないことも辛いです。 病的な問題なのか、私自身の甘えなのかもわからず困っています。是非、先生方から客観的な意見をもらいたいです。

2018/02/16 15:52
先生

うーかなさん、こんにちは。 症状のコントロール、プライベート、仕事にも支障をきたしてしまい、おつらいですよね。 まず、先に一つ質問させて下さい。 「これまでの人生で、気分が高揚し、ハイテンションで、怒りっぽく、普段の調子(100%)を超えた時期が数日以上続いたことがありますか?」 この質問に対してYesだった場合、双極性感情障害(躁うつ病)を疑う必要があるので、服薬内容の見直しが必要になります。とくに、 抗うつ薬を服用している場合、精神症状のコントロールがうまくいかなくなり、慢性化していってしまうことがあるので、その点はご注意ください。 現在、パニック障害、自律神経失調症、に対して、休養をとったこと以外にどのような治療をなさっておりますか? まず、何が原因でそのようなことが起きているのか、をしっかり精神科的に精査していく必要があります。たとえば、看護師の場合、病棟勤務 からスタートすることが多いかと思いますが、夜勤は精神的に不安定にさせる要因の一つです。現時点ですでに3交代のシフトに入って 再発させてしまっているようであれば、生活パターンの安定化、つまり、就寝・起床時刻を一定にしていくことが必要かもしれません。 また、職場の人間関係はいかがでしょうか。看護業界は女性社会で超タテ社会なので、そのような体育会系のノリについていくのがしんどい なんて方もいらっしゃいます。また、患者さんとの対応が自分のイメージしていた仕事と、実際の看護業務とのギャップで悩んでしまう可能性 とかも人によってはストレスになる場合もあるかもしれません。 いずれにせよ、きっかけは3交代のシフト勤務で、まだ、脳の疲れがとり切れておらず、再発予防の手立てがとられていない状況での復帰に なってしまった可能性があります。脳の疲れを取り、再発予防の効果が期待できる薬剤としては、SSRIやSNRIと言われる抗うつ薬です。 パキシル(パロキセチン)、ジェイゾロフト(セルトラリン)、レクサプロ、サインバルタ、イフェクサーSR、リフレックス(レメロン、これはNaSSA と言われる抗うつ薬です)などを服用していない場合は服用が有効と思いますし、通常は副作用にがまんできる範囲で十分量まで引き上げる ことが有効です。これらの薬剤の服用を行って、まずは症状の消失、ひいては再発予防の手立てを十分行ったうえでお仕事を続けていくのが よいかと思います。 現状ではすでに再発している可能性があるので、できれば、再休職を考えた方が良いかもしれません。 基本的には「甘え」ではありません。脳の疲れが何らかの形で生じてしまい、身体症状、精神症状、をきたしていると思います。 あと一つ 絶対に自殺してはいけません。 ちゃんと治療すれば、改善しますし、仕事も問題なく行うことができます。 自殺しないことは必ず約束してくださいね。自殺さえしなければ、立て直すことはできますから。 追加でご質問などございましたら、遠慮なくおっしゃって下さいね。 同じ、医療者として、うーかなさんが、立て直せて、お仕事に問題なく取り組めるようになることを心より願っております。

2018/02/16 16:55
心療内科
相談者

現在は、月一回の診察で漢方、トラベルミン、ガスモチン、オランザピン、レクサプロ、レメロンと頓服でメイラックスを処方してもらっています。しかし、お恥ずかしい話ですが起床時間や気力の問題でしっかり内服できているわけではないです。 病棟は二交代制ですが、現在は日勤だけで夜勤と超勤はしないということになっています。安定して出勤もできないので、受け持ち患者もなく、清潔ケアや検査搬送、他看護師のフォローをしています。病院の経営事情で去年の3月に、元いた病棟は閉鎖となり、今の病棟へ配属となりました。実際、業務内容含め、どこの病棟よりも大変だという噂は聞いていましたが、元いた所属科が合併したので少しでも馴染みのある科もある今の病棟を希望し配属されました。確かに1年立たずで病棟が変わり、人間関係、業務内容、そのほかのことも再度やり直しになったこと、特定の上司の言い方、指導の仕方に恐怖の日々だったこと、自身が開催する勉強会が3つ重なったことなどがあり、心身ともに負担だったことが引き金になったのかなとは思います。 今はめまいや動悸があるわけではなく、主に心理面での不調が強いかと思うんですが、これも自律神経失調症にあたるのでしょうか。

2018/02/16 17:23
先生

うーかなさん、こんばんは。 自律神経失調症という面は確かにありますが、ベースにあるのはストレス性の適応障害ではないかと思います。適応障害は抑うつ症状が出やすく、頭痛や肩こりと言った身体的症状も出やすいのが特徴です。こういう障害は薬だけではなかなか治せないので、ストレスを一時的に回避するのが最も良い方法と思います。もっとも、生活していくためには働く必要はあるでしょうから、あくまでも一時的なものと考えて下さい。

2018/02/16 17:37
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