先生の声
夏バテしないライフサイクルとは?

上手に汗をかいて夏バテを解消しよう!

私達の体は暑い夏には汗をかいて体温調節をします。
ですが、汗腺の機能が弱って上手に汗をかけなくなると、水分だけでなく、ナトリウムなどのミネラルが多く排出されてしまいます。
この汗は乾きにくく、体温を下げる役割を果たせません。また、体内のミネラルを失うことにより、身体に様々な不調をきたします。
汗腺の働きの低下の原因は、日頃汗をかかないことにあります。
改善のためには
 ・軽い運動(ウォーキング、体操、ストレッチ等)
 ・ぬるめのお風呂にじっくり浸かる。(入浴後は冷房で急激に体を冷やすと汗腺が閉じてしまいます。なるべく、自然な状態で発汗を続けることがオススメです。)
この際、水分とミネラル(塩分)の補給は忘れずに行ってください。
適度に汗をかく習慣をつけることで汗腺の働きが良くなります。
上手に汗をかいて暑い夏を乗り切りましょう。

自律神経を整えて夏を乗り切ろう

夏バテの原因の一つに、屋外と室内の激しい温度差が挙げられます。
これは「自律神経の乱れ」の原因になります。
暑い屋外と、冷房の効いた室内との往復により、自律神経が体温を一定に保とうと繰り返し働くため、自律神経が疲れて弱ってしまいます。
このため、冷房の温度を下げすぎないことが一番ですが、オフィスや外出先ではそうはいきません。
冷房の効いた場所では、なるべく体を冷やさない工夫が必要です。
例えば
・一枚多く服を羽織る
・首元にストールを巻く
・ひざ掛けや靴下を使用する
・温かい飲み物を飲む
・腹部~腰まわりを温める 等
これらを取り入れて、体を冷えから守りましょう。

また、弱った自律神経を整えるには、以下のことが効果的です。
・規則正しい生活(睡眠や食事をしっかり摂り、生活のリズムを崩さない)
・適度な運動
・入浴
入浴は、ぬるめのお湯(38~40℃)に20~30分浸かると良いですが、リラックスできる温度や時間には個人差があるので、
ご自身の気持ちいい温度、時間で構いません。必ず水分とミネラルの補給を行いながら、じんわり汗をかく入浴でリラックスし、自律神経を整えてください。
執筆者
一番町健診クリニック 内科医伊藤美裕紀(いとう・みゆき)
住所:仙台市青葉区一番町4-9-18
TICビル4F・5F
TEL:022-217-6678
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