先生の声
ウィンクのできる人?できない人?
ウィンクができる人もいればできない人もいるようです。なぜそういう差が生まれるのでしょうか?そんな疑問を聞いてみました。

ウィンクができる人・できない人がいる理由

―ウィンクのできる人、できない人が出てくるのはなぜですか?

眼瞼(まぶた)や頬、口元などの筋肉には、左右の顔面神経を通じて脳からの指令が伝えられますが、顔の上半分は脳の両側から出る指令で、顔の下半分は脳の片側(反対側)からの指令でコントロールされています。

私達の右手足はほとんど左の脳で、左手足は右の脳で動かされているので、口元や頬の付近は手足と同じように左右別々に動かすことが簡単にできますが、左右の脳から同時に指令を受ける眼瞼は、左右別々に動かすことが難しくなります。そのためまばたきと違って、左右別々に動かさなければならないウィンクは、難しい動作であるため、できない人もいるのです。

ウィンクは練習あるのみ!

―ウィンクのできない人ができるようになる事は可能でしょうか?

何事も練習なので、脳からの指令をうまくコントロールするような形で訓練すればできるようになるはずです。でも、大人になってからよりも、脳が柔らかい子どものうちにたくさん練習する方が、よりうまくできるようになるのではないでしょうか。

ウィンクが少しでもうまくなりたいという方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。今日から鏡に向かって練習を始めてみましょう♪
執筆者
仙台クローバークリニック
理事長 関 和則さん
<略歴>
・東北大学医学部卒業
・東北大学医学部付属病院 リハビリテーション部副部長
・東北大学大学院准教授
・前仙台保健福祉専門学校校長
・リハビリテーション科専門医
・医学博士

<診療領域>
リハビリテーション科、神経内科、整形外科、内科一般

住所:仙台市太白区あすと長町1-2-1長町メディカルプラザ3階
TEL: 022-797-5164
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