先生の声
コーヒーと健康
「カフェインの取り過ぎは体に悪い」なんて事をよく耳にしませんか?
一体、これは嘘なのか真なのか…知っていそうで詳しく知らない「コーヒーと健康」の関係性について、むらた日帰り外科手術・WOCクリニックの村田 幸生(ゆきお)院長にお聞きしました。

「カフェイン中毒」にご用心!

―何でも飲み過ぎは禁物だと思いますが、「コーヒー」を飲みすぎるとどうなるのでしょうか?

コーヒーの体に良くないと言われる代表例が「カフェイン中毒」でしょう。
コーヒーに縁の無い方でも名前は聞いた事はあると思います。
「カフェイン中毒」とは、カフェインを多く含むコーヒーを飲む事で気分が落ち着き、その後コーヒーを飲まないと頭痛や吐き気といった禁断症状に見舞われる、といったものです。
また、カフェインには迷走神経を刺激して胃酸の分泌を促す働きがあり、空腹時に何度もコーヒーを飲んでしまうと、この作用によって胃が荒れてしまう恐れがあります。
さらに、コーヒーに含まれるクロロゲン酸やタンニンは鉄分や亜鉛などの吸収を阻害する効果がありますので、一日中コーヒーを飲んでいると、鉄分不足による貧血に悩まされることもあるでしょう。食後に飲む場合は少し時間を置いてから飲むと良いでしょう。

これまでの研究から、1日のカフェイン摂取量が100~250mgを超えていると、「カフェイン中毒」に陥る可能性が高いといわれています。
ちなみに、コーヒー1杯150mlには、約60mgのカフェインが含まれていると言われていますので、1日2~3杯以上飲む方は、カフェイン中毒になってしまう可能性があります。
しかし一方で、コーヒーを1日3~4杯飲む人は、狭心症や心筋梗塞などの心臓病を患う危険性が、コーヒーをほとんど飲まない人よりも36%低い!というデータもあります。

このカフェイン許容量には個人差もありますので、逆に、1日に飲むコーヒーの量が少なくても、体がだるくなるといった症状が現れた場合は、飲む量を減らすことをおすすめします。健康のためにコーヒーを飲むのであれば、うまく自分の体調と相談しながら量を決めることが大切です。

コーヒーの驚きの健康パワー

―飲み過ぎは禁物、ということですね。それでは、コーヒーを飲むことによって起こる“良いこと”を教えていただけますか?

コーヒーに含まれる成分は主にカフェイン、クロロゲン酸、タンニン、ポリフェノール、ニコチン酸、トリゴネリン、フランなど、健康に良い様々な効果・効能をもたらす成分が多く含まれています。皮下脂肪分解を促進してダイエット効果をもたらし、二日酔いや偏頭痛にも効果があるといわれています。

口臭予防、糖尿病予防、パーキンソン病やアルツハイマー病の予防、そして活性酸素を消去する事でガン予防や血液中のコレステロール値を下げ、動脈硬化を予防効果もあるといわれています。そして何よりコーヒー自体にはカロリーがありません。カロリーゼロで頭がスッキリ、元気が出る飲み物なんです。

上手に飲めば、健康にいい効果が期待されるということですね。くれぐれも飲み過ぎには注意して、楽しいコーヒータイムを過ごしましょう♪
執筆者
むらた日帰り外科手術・WOCクリニック
村田 幸生 院長
住所:仙台市太白区あすと長町1-2-1 仙台長町メディカルプラザ2F
TEL: 022-395-8614

☆院長からのコメント☆
当院は、日帰り手術に特化した無床クリニックとして開院しました。
取り扱う主な疾患はそけいヘルニア、俗に言う脱腸です。
その他、下肢静脈瘤や痔なども可能な限り行っています。
日帰り手術のメリットとして、日々の日常生活を変えることなく手術が可能であること。入院するという精神的不安がないこと。入院に伴う医療費がかからないことなどです。
手術に関しては、土日も行っていますので気軽にご相談下さい。
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