先生の声
快眠を妨げる睡眠中の足がつる現象の原因とは?
睡眠中に足がつるってどんなこと?
「先生!昨晩、やっと眠りについたと思ったら、突然脚がつって、痛くてとても辛い思いをしました。最近、しょっちゅう脚がつるので困っています。」
夏になると、患者さんからよくこのような相談を受けます。
この患者さんは、筋クランプmuscle crampという有痛性の強直性筋収縮を起こしたと考えられます。筋クランプは、腓腹筋(ふくらはぎ)に高頻度に生じますが、この部位は「こむら、こぶら」とも呼ばれ、一般に腓腹筋に起きた筋クランプを「こむらがえり」と呼んでいます。
夏になると、患者さんからよくこのような相談を受けます。
この患者さんは、筋クランプmuscle crampという有痛性の強直性筋収縮を起こしたと考えられます。筋クランプは、腓腹筋(ふくらはぎ)に高頻度に生じますが、この部位は「こむら、こぶら」とも呼ばれ、一般に腓腹筋に起きた筋クランプを「こむらがえり」と呼んでいます。
その原因と予防は?
病態はまだ解明されておりませんが、ナトリウムやカリウムなど電解質の不足、筋肉の疲労、下肢の血流障害、末梢神経障害などが原因として考えられます。汗をかきやすく体内の水分や電解質が失われる夏は、「こむらがえり」が起こりやすい季節です。とりわけ、長時間にわたって水分や電解質の補給がなされない夜間、寝ている間はなおさらです。運動前後や就寝前の筋肉のストレッチ運動は元より、熱中症対策のための水分や塩分の補給が大切です。
また、お酒の飲み過ぎや薬の副作用で起こる場合もありますので注意が必要です。
さらに、糖尿病、腎不全、肝硬変、甲状腺機能低下症、神経疾患(運動ニューロン障害)などは、「こむらがえり」の原因としてよく知られております。症状を繰り返えす場合、これらの病気が隠れていないかどうか一度チェックしてもらうとよいでしょう。
また、お酒の飲み過ぎや薬の副作用で起こる場合もありますので注意が必要です。
さらに、糖尿病、腎不全、肝硬変、甲状腺機能低下症、神経疾患(運動ニューロン障害)などは、「こむらがえり」の原因としてよく知られております。症状を繰り返えす場合、これらの病気が隠れていないかどうか一度チェックしてもらうとよいでしょう。
対処法
「こむらがえり」を起こした時は、先ず、つま先を手前に引き寄せて、腓腹筋をゆっくり伸ばしてあげます。筋肉を温めたり、軽くマッサージするのもよいでしょう。漢方薬の芍薬甘草湯は速効性があって有用です。ほかに、筋弛緩薬や抗てんかん薬を使用する場合もあります。かかりつけ医に相談してみてはいかがでしょうか。
執筆者
菊地胃腸科内科医院 副院長 菊地典子
住所:仙台市青葉区春日町10-30
TEL:022-261-3344
住所:仙台市青葉区春日町10-30
TEL:022-261-3344