先生の声
夏バテならぬ「秋バテ」って知ってる?
夏バテがようやく終わり、過ごしやすくなってきたこの季節。でも何となくまだ体がだるい…。そんな方はもしかしたら「秋バテ」かもしれません!
秋バテって言葉を初めて聞いたという人も多いのではないでしょうか?
今回は、その秋バテに関して症状と対策について八木山すずきクリニックの鈴木雅貴院長にお話を伺いました。

その疲れ、もしかして「秋バテ」かも?

―早速ですが、「秋バテ」とは一体どのようなものですか?

「秋バテ」とは、夏の暑さもやわらぎ、ようやく涼しくなってきたのにもかかわらず体がだるい、疲れやすいなどの体の不調が続いている状態をいいます。原因としては夏の間の冷房や冷たい物の取りすぎにより自律神経が乱れているのに加えて、秋の朝昼夜の寒暖差や長雨などの低気圧の影響が加わって起きてきます。

こんな症状が出たら「秋バテ」サイン!

―秋バテの症状を教えてください。また、合わせて夏バテとの違いも教えてください。

症状としては、疲れやすくだるい・食欲がなく胃がもたれる・よく眠れない・立ちくらみやめまいがする・頭痛や肩こりがする・便秘や下痢…などがあります。夏バテが8月の暑さ真っ盛りの時期に起きるのに対し、秋バテは涼しくなる9月以降に起きてきます。

なってしまった「秋バテ」の予防&対処

秋バテの大きな原因が自律神経の乱れとそれによる血の巡りが悪くなることですので、それを改善するようにします。
具体的には、シャワーだけでなく、38〜40度のやや温めの湯船につかるようにします。そうすることで副交感神経が優位になります。また30分程度の散歩など軽めの運動を毎日続けることにより自律神経の機能が回復してきます。さらに適切な服装によって温度差の管理をすることや、冷たいものを控えて暖かいもの、ビタミンの豊富な食べ物をよく噛んで食べることも重要です。豚肉や納豆はビタミンB1が豊富で自立神経を整える働きがあります。さつまいもやかぼちゃ、じゃがいもなども免疫力を高める効果もあるのでお勧めです。
他にはマッサージや寝る前の腹式呼吸などもリラックス効果があり有効です。

まだまだ暑いと感じていても、季節は少しずつ秋へと変わりはじめています。
早めの秋バテ対策で、夏の疲れを追い出しましょう!
執筆者
八木山すずきクリニック
院長:鈴木 雅貴さん
【プロフィール】
1986年 自治医科大学卒業
1986年 山形県立中央病院内科
1995年 山形県金山病院 副院長
1996年 宮城県立がんセンター 内科消化器科 医長
1998年 同 主任医長
2005年 同 部長 兼 ドック室長
2006年 同 部長 兼 内視鏡室長
2008年 同 部長 兼 診療科長 病棟長
2014年 八木山すずきクリニック 院長

住所:仙台市太白区八木山本町1-21-17
TEL: 022-796-8868
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