先生の声
さつまいもを食べるとおならが出るのはなぜ?
秋になるとついつい食べたくなるさつまいも。
さつまいもを食べると『おなら』が出るとよく言われますが、どうしてなのでしょうか?気になる真相をお聞きしました。

原因はさつまいもに含まれる食物繊維にあった!

―さつまいもを食べると『おなら』が出るのはどうしてですか?

さつまいもには多くの食物繊維が含まれており、この食物繊維が腸内細菌(善玉菌)に分解されるとき二酸化炭素などのガスが発生します。さらに、食物繊維は腸の蠕動運動を促すので、食物繊維の量が多いさつまいもを食べると、おならが多く出るということになります。ただ、この場合のおならは、ほとんど臭くありません。

さつまいもの他にこんな食材も!

―他の芋も同様に考えていいのでしょうか?さつまいもだけが特別なのでしょうか?

さつまいもは根菜類であり、根菜類はほかの野菜よりは多くの食物繊維を含むと言われています。すなわち、ほかの芋類も比較的食物繊維を多く含むため、おならが出やすくなると思われます。

さつまいもを食べたいけど、おならを出るのを防ぎたい!

―おならが出ない方法や対策はあるのでしょうか?

さつまいもの皮に含まれるヤラピンという成分が、さつまいもの消化を助けるため、皮ごと一緒に食べるとおならの量が減ると言われています。
ちなみに、このさつまいもにだけ含まれるヤラピンは、便をやわらかくし、腸の蠕動運動を促進して、便秘にも効果的とされています。

ついつい皮をむいてしまいがちな焼き芋も、皮ごと食べたほうが便秘にもいいということですね!
皆さんも安心して思う存分おいしいさつまいもを味わいましょう♪
執筆者
上杉胃腸科内科クリニック
三島 利之 院長
住所:仙台市青葉区上杉1-6-10仙台北辰ビル3F
TEL: 022-724-7822
☆診療方針☆
われわれの専門領域である消化器疾患(食道、胃、大腸などの病気)に対して、これまで培った経験・知識をもとに、専門的診療を提供いたします。
われわれは勤務医として指導的立場も経験しており、胃がんや大腸がんの治療方針に関するセカンドオピニオンにつきましても、お気軽にご相談ください。
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