先生の声
新社会人必見!正しい生活習慣を身につけよう
新生活、慣れない生活で食生活や睡眠がついつい不規則になってしまう場合も。
忙しい生活でも健康を保つ為の正しい生活習慣を、一般財団法人杜の都産業保健会の山田章吾(やまだ しょうご)理事長にお伺いしました。

新社会人が身につけるべき正しい生活習慣

山田理事長:楽しく意欲をもって社会生活を過ごす為に、以下の事に気を付けて正しい生活習慣を身につけましょう。

①決まった生活リズムで毎日過ごそう

「早寝早起き」、少々の早出にも対応出来そうな起床時刻を考えて、決まった時間に起床しましょう。そうすると就寝の時間もおのずと決まってきます。朝日を浴びて体内時計にスイッチを入れ、食事時間もそれぞれの仕事の流れに合わせて、ある程度決まった1日のリズムを作りましょう。

②食事は3食きちんと食べたい
新社会人には、朝食を抜かずにしっかり食べてほしいですね。1日の活力の源です。栄養のバランスを取る為に主食・主菜・副菜を揃え、メタボリックシンドローム予防の為にも適正カロリーでの食事を心がけたいものです。

③短時間でもよいので体を動かそう
体を動かす事は、リラックス・疲労回復にもつながります。なるべく階段を使う、歩く時間を5分プラスする、寝る前にストレッチをするなど、スポーツとはいかなくても軽い運動を1日の中に取り入れてみましょう。

④年に1回は必ず健康診断を受けよう
健康チェックの習慣として、会社の健康診断も含めて年1回は必ず健康診断を受けるようにしましょう。

生活習慣が乱れると体にどのような影響が出るの?

山田理事長:生活リズムが乱れると、よく眠れない、疲れがとれない、胃腸の具合が悪いなど身体に様々な不調が出てきます。以下の項目で、それぞれの枠内に2つ以上のチェックが入る場合は生活習慣を見直してみましょう。(チェックが多いほど危険信号が出ていると考えてください。)

簡単に出来るストレス解消法

山田理事長:ストレス解消・改善に休憩と気分転換は大切です。仕事では昼休みを充分にとり、休憩の際は水分補給・深呼吸・背伸びなどで気分転換を図りましょう。睡眠が足りないと感じる場合は、夕食後のカフェインを控え、寝酒もかえって浅い眠りになるのでやめましょう。寝る前のリラックスに、クラシック音楽(ベートーベンのピアノソナタ月光第一楽章や、モーツアルトのピアノ協奏曲第20番ニ短調ロマンスなど)を聞いてみるのも良いでしょう。

社会生活では、自分に合ったリラックス・ストレス発散方法を見つけておく事も必要です。体を動かす、旅行、娯楽、食べる、話す・歌う・笑うなど、いろいろな方法を試して見つけてみましょう。また、ストレスを打ち明けられる友人や先輩がいるという事も大切ですね。

社会人として生きていく上で、自己管理はとても大切な事です。
正しい生活習慣を身に着け、健康的な新生活をスタートさせましょう!
執筆者
一般財団法人 杜の都産業保健会
山田 章吾 理事長

<略歴>
1975年 3月  東北大学医学部医学科卒業
1996年 7月  東北大学医学部放射線科教授
2002年11月 東北大学病院長
2006年10月 東北大学病院がんセンター長
2011年 6月  杜の都産業保健会理事長
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