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10月29日は「世界脳卒中デー」~予防・早期発見・治療の重要性を考える~

10月29日「世界脳卒中デー」とは

2006年10月、国際脳卒中学会と世界脳卒中連盟が統合し、世界脳卒中機構(World Stroke Organization:WSO)が結成されました。これを受け、2008年から毎年10月29日を「世界脳卒中デー」と定め、世界各地で脳卒中についての啓発活動が行われています。また、日本脳卒中協会では2021年から毎年10月を「脳卒中月間」と定め、全国で啓発活動を行っています。 脳卒中は、ある日突然発症し、命に関わるだけでなく、後遺症によってその後の生活にも大きな影響を及ぼす病気です。 一方で、脳卒中は「突然起こるから、予防できない病気」というわけではありません。高血圧、糖尿病、脂質異常症、喫煙、過度の飲酒など、さまざまな危険因子が発症に関係しています。日頃から生活習慣を見直し、発症のリスクを減らすことが大切です。

まずは「予防」から

「まだ若いから大丈夫」と思っていても、生活習慣の積み重ねが将来の発症リスクにつながることがあります。 血圧や血糖、コレステロールなどを定期的に確認するとともに、バランスのよい食事、適度な運動、禁煙、節酒など、できることから生活習慣を見直してみましょう。

「いつもと違う」に気付いたら

脳卒中では、突然、顔の片側がゆがむ、片方の手足に力が入らない、ろれつが回らない、言葉が出にくい、突然の激しい頭痛やふらつきなどの症状が現れることがあります。 こうした症状が突然現れたら、「少し様子を見よう」と考えず、ためらわずに救急車を呼ぶことが重要です。 脳卒中の治療には、発症からの時間が重要なものがあります。発症から治療までの時間を短くすることが、その後の治療や回復につながります。

一人ひとりの「知ること」が予防につながる

宮城県では、東北大学病院脳卒中・心臓病等総合支援センターと宮城県対脳卒中協会が中心となり、脳卒中について正しく知ってもらうためのさまざまな啓発活動を行っています。 ラジオでの予防啓発番組の放送や、県民公開講座・セミナーなどを通じて、脳卒中の予防や早期発見・早期治療の大切さを伝えています。 また、ユアテックスタジアム仙台でのサッカー試合に合わせた「脳卒中予防キャンペーン」では、幅広い世代の皆さんに健康管理の大切さを呼びかけています。 さらに、子どもたちが若いうちから脳卒中について正しく学び、将来の予防につなげられるよう、「予防啓発漫画」の作成にも取り組んでいきます。

10月29日「世界脳卒中デー」をきっかけに

脳卒中は、誰にでも起こり得る病気です。 だからこそ、発症してから考えるのではなく、元気な今から予防について考えること。そして、もしものときに症状に気付き、すぐに行動できるようにしておくことが大切です。 10月29日の「世界脳卒中デー」をきっかけに、ご自身やご家族の健康について、もう一度考えてみませんか。 今年も10月29日の「世界脳卒中デー」には、シンボルカラーである「インディゴ・ブルー」にちなみ、仙台スカイキャンドルをブルーにライトアップし、病気の予防と早期治療の大切さを広く呼びかけます。
執筆者
東北大学病院 脳卒中・心臓病等総合支援センター 遠藤英徳先生
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